札幌市で一人暮らしをしていた親が入院し、そのまま施設へ入ることになった。実家には家具、郵便物、冷蔵庫の中身が残り、電気や水道も契約したまま。家族は遠方に住み、冬になる前に何をすればよいか分からない。
施設が決まると、家族の意識は入居手続きや持ち物の準備へ向きます。しかし、人が住まなくなった実家では、郵便物、防犯、雪、屋根、暖房、水道凍結、固定資産税、火災保険、近隣への影響など、別の管理が始まります。
このページでは、札幌市内の親の家が施設入居などで空き家になる時、最初の一週間で確認すること、冬季管理、公共料金、近所から連絡が来た時の記録、売却・賃貸・解体を決める前の相談先を整理します。
屋根や外壁の一部が落ちそう、積雪で建物が変形している、道路や隣地へ部材が飛散しているなど、周囲へ危険が及ぶ状態では、無理に自分で作業せず、札幌市や専門業者へ相談してください。
- 空き家になった最初の一週間で確認すること
- 家と土地の名義を確認する
- 札幌市の空き家対策窓口
- 札幌の冬を迎える前に確認すること
- 電気・ガス・水道をすぐ解約しない方がよい場合
- 郵便物を放置しない
- 固定資産税は空き家でも続く
- 火災保険へ空き家状態を伝える
- 近所へ伝えておきたいこと
- 苦情が来た時は写真と日時を残す
- 月1回の管理チェック
- 遠方の家族が管理する方法
- 売却・賃貸・維持・解体を急いで決めない
- 危険空家等除却補助制度を使う前の注意
- 相談前にまとめるメモ
- 今後の方針を決める家族会議
- 防犯のために見直すこと
- 解体見積りで確認する項目
- 管理や修繕を業者へ頼む前の確認
- 家族で費用を分担する時の記録
- 空き家の年間費用を見えるようにする
- 札幌の空き家を季節ごとに確認する
- 札幌市と国の公式情報
- 関連する確認手順
- 札幌市の親と実家に関する確認
- まとめ
空き家になった最初の一週間で確認すること
施設入居が決まった直後は、家を片付け切ることより、事故や契約上の問題を防ぐ確認を優先します。
- 玄関、窓、物置の鍵が閉まっているか
- 誰が合鍵を持っているか
- 冷蔵庫、生ごみ、食品を残していないか
- 水道、給湯器、暖房の状態
- 電気、ガス、水道をすぐ止めてよいか
- 郵便物の転送や回収方法
- 火災保険の契約状態
- 固定資産税の納税通知書の送付先
- 町内会や近隣へ連絡する必要があるか
- 定期的に家を見る人を決めたか
親が施設から一時帰宅する可能性や、家財整理で電気や水道を使う予定がある場合は、すべてを即日解約すると困ることがあります。止める契約と残す契約を分けてください。
家と土地の名義を確認する
管理や売却、解体を考える前に、不動産の所有者を確認します。家族が長年実家と呼んでいても、土地と建物の名義が違う、亡くなった祖父母の名義が残っている、兄弟姉妹との共有になっている場合があります。
- 土地の所有者
- 建物の所有者
- 共有者の有無
- 住宅ローンや抵当権
- 固定資産税の納税義務者
- 火災保険の契約者
- 親が判断や契約を行える状態か
所有関係が分からないまま、家族一人の判断で売却や解体の契約を進めないようにします。必要に応じて法務局、司法書士、弁護士などへ確認してください。
札幌市の空き家対策窓口
札幌市は、市内に空き家を持ち、売却や改修の相談先が分からない人や、適切に管理されていない空き家について困っている人に、建築安全推進課への問い合わせを案内しています。
- 空き家対策担当:札幌市都市局建築指導部
- 電話番号:011-211-2808
- 所在地:札幌市中央区北1条西2丁目
- 札幌市役所本庁舎2階
電話番号、窓口、制度内容は変更される可能性があります。相談前に札幌市公式ページで最新情報を確認してください。
札幌の冬を迎える前に確認すること
札幌の空き家管理では、積雪、落雪、水道凍結、暖房停止後の設備など、冬特有の問題があります。秋まで問題がなくても、積雪後に屋根や周辺へ負担がかかることがあります。
- 屋根や軒先に傷みがないか
- 雪や氷が道路、隣家、通路へ落ちないか
- 除雪や排雪を誰が行うか
- 水抜きが必要な設備を確認したか
- 給湯器や暖房設備の停止方法を確認したか
- 電気を止めても問題ない設備か
- 雪で郵便受けや玄関が塞がらないか
- 物置や塀が積雪に耐えられる状態か
- 緊急時に現地へ行ける人がいるか
屋根に上がる、凍結した設備を自己判断で直す、積雪で不安定な場所へ入るといった作業は危険です。必要な場合は、管理や修繕を扱う事業者へ相談します。
電気・ガス・水道をすぐ解約しない方がよい場合
人が住まなくなったからといって、公共料金をすべて止めるのが正解とは限りません。
電気を使う可能性
- 家財整理や清掃で照明を使う
- 防犯機器や通信機器が動いている
- 暖房や凍結防止設備に電気が必要
- 売却前の内覧や修繕がある
水道を使う可能性
- 清掃や片付けで水を使う
- 水抜きや再開栓の手順を確認していない
- 業者の点検や工事が予定されている
ガスの確認
- 閉栓に立ち会いが必要か
- 給湯器や暖房設備との関係
- 再開時の手続き
設備の種類や建物によって扱いが違います。契約先へ「施設入居で長期間空ける予定」と伝え、停止時の注意を確認してください。
郵便物を放置しない
郵便受けに郵便物やチラシがたまると、長期間不在であることが外から分かりやすくなります。税金、保険、契約更新、病院、金融機関などの重要書類も見落とします。
- 郵便物を回収する担当者を決める
- 転居届や転送の必要性を確認する
- 親宛ての重要書類を勝手に捨てない
- 定期購読や配送サービスを確認する
- 納税通知書などの送付先変更を確認する
親本人が施設で受け取る書類と、実家管理をする家族が確認する書類を分けます。金融機関や行政からの書類は、本人確認や委任が必要になることがあります。
固定資産税は空き家でも続く
札幌市の固定資産税は、毎年1月1日現在で土地や家屋などを所有している人が納税義務者となる仕組みです。親が施設へ入り、家に住まなくなっただけで固定資産税がなくなるわけではありません。
納税通知書の送付先、支払い方法、名義、未納の有無を確認してください。売買や相続で実際の所有者が変わっていても、登記や台帳の変更状況によって通知先が旧所有者のままの場合があります。
火災保険へ空き家状態を伝える
住宅として契約した火災保険が、長期間無人となった後も同じ条件で継続できるとは限りません。建物の使用状況が変わるため、保険会社や代理店へ確認します。
- いつから無人になるか
- 家財が残っているか
- 定期的な管理を行うか
- 売却や解体の予定
- 補償条件が変わらないか
- 必要な手続きや追加情報
契約内容を確認せず保険を解約すると、売却や解体までの間に無保険となる可能性があります。反対に、空き家状態を伝えず継続することにも問題がないか確認してください。
近所へ伝えておきたいこと
近隣住民へ親の施設名や家族の事情を詳しく説明する必要はありません。ただし、長期間不在になることと、異変があった時の連絡先を伝えておくと、早めに気づける場合があります。
- 家がしばらく無人になること
- 管理のため家族や業者が出入りすること
- 緊急時の家族連絡先
- 雪、草木、建物の異常を見つけた時の連絡方法
個人情報を広く知らせず、信頼できる近隣や町内会へ必要な範囲だけ伝えます。
苦情が来た時は写真と日時を残す
草木、雪、屋根、外壁、ごみ、不法投棄などについて連絡が来た場合、感情的に反論する前に、場所と状態を確認します。
- 連絡を受けた日時
- 相手の連絡先
- 問題があるとされた場所
- 道路や隣地への影響
- 現場写真
- 最後に点検した日
- 業者へ連絡した日
- 対応完了日
遠方で現場を確認できない場合は、親族や管理事業者へ写真を依頼します。危険がある時は、家族だけで応急作業をしないでください。
月1回の管理チェック
- 玄関、窓、鍵に異常がないか
- 郵便物がたまっていないか
- 雨漏りや水漏れがないか
- 外壁や屋根に落下しそうな部分がないか
- 草木が道路や隣地へ出ていないか
- 不法投棄がないか
- 室内に異臭やカビがないか
- 動物や害虫の侵入跡がないか
- 冬は積雪、落雪、凍結の状態
- 電気、水道、保険、税金の支払い
確認した日と写真を残します。変化がなければ「異常なし」と記録しておくと、後からいつ問題が起きたか分かりやすくなります。
遠方の家族が管理する方法
札幌市外や道外に住む家族が毎月実家へ行くのは現実的ではありません。親族、近隣、管理事業者などを含め、現地確認の方法を決めます。
- 家族が訪問する頻度
- 緊急時に現地へ行ける人
- 鍵を預ける相手
- 写真報告の方法
- 除雪、草刈り、清掃の依頼先
- 年間の管理費用
- 異常時に修繕を承認できる人
鍵を預ける場合は、誰が何本持っているか記録します。業者へ依頼する時は、作業内容、料金、報告方法、緊急対応の範囲を契約書で確認してください。
売却・賃貸・維持・解体を急いで決めない
空き家になった直後は、親の施設生活が安定していないことがあります。一時帰宅の可能性、親の意思、所有関係、家財、費用を確認せず、すぐ売却や解体を決めると家族間の問題につながります。
維持する場合
税金、保険、除雪、点検、修繕、交通費など、年間費用を計算します。
売却する場合
所有者、登記、境界、家財、建物状態、査定、契約条件を確認します。一社の説明だけで即決しないようにします。
賃貸する場合
修繕費、管理、残置物、設備、借り手への責任を確認します。
解体する場合
所有者全員の同意、抵当権、見積り、解体後の土地利用、税金への影響を確認します。
危険空家等除却補助制度を使う前の注意
札幌市は、倒壊や建築部材の飛散のおそれがある危険な空き家について、除却工事費の一部を補助する制度を案内しています。
ただし、すべての空き家や解体工事が対象になるわけではありません。札幌市による事前確認、所有関係、工事業者、申請時期などの要件があります。交付決定前に契約した工事が対象外となる場合もあるため、先に解体契約を結ばず、公式要件を確認してください。
2026年度の申請期間や予算状況は変わる可能性があります。利用を考える場合は、必ず札幌市の最新ページを確認してください。
相談前にまとめるメモ
- 空き家の住所:
- 土地の所有者:
- 建物の所有者:
- 空き家になった時期:
- 家財が残っているか:
- 電気・ガス・水道の状態:
- 火災保険の状態:
- 最後に点検した日:
- 近所から連絡があったか:
- 売却・賃貸・維持・解体の希望:
- 家族で意見が分かれている点:
- 現在最も困っていること:
結論が出ない場合も、「三か月は管理を続け、その間に所有関係と費用を調べる」など、次の確認期限を決めます。先送りと調査期間を区別することが大切です。
- 親が自宅へ戻る可能性
- 親本人の希望
- 一年間維持した場合の費用
- 管理を担当できる人
- 修繕が必要な場所
- 家財整理に必要な期間
- 売却査定を取る時期
- 賃貸や活用の現実性
- 解体を検討する条件
- 次に判断する日
家族会議では、「残したい」「早く売りたい」という希望だけでなく、期限と費用を具体的にします。
今後の方針を決める家族会議
防犯カメラなどを設置する場合は、隣家や道路を過度に撮影しないよう、設置場所と撮影範囲に配慮します。
- 郵便物を定期回収する
- 壊れた窓や鍵を放置しない
- 外から見える貴重品を残さない
- 庭木で死角を作らない
- 合鍵の本数と保管者を記録する
- 防犯機器の通信や電源を確認する
- 異変があった時の連絡先を決める
郵便物、夜間の暗さ、伸びた草木、除雪されない玄関などから、不在が分かりやすくなることがあります。
防犯のために見直すこと
補助制度を利用する場合は、契約や着工前の事前確認が必要になることがあります。見積りを取ることと、工事契約を結ぶことを分けて考えてください。
- 建物本体の解体費
- 家財や残置物の処分
- 物置、塀、庭木の撤去
- アスベスト調査や除去
- 地中埋設物が出た場合の費用
- 重機や車両の搬入条件
- 近隣への案内
- 廃棄物処理
- 整地の範囲
- 追加費用の条件
解体費用は、建物の大きさだけでなく、構造、道路状況、残置物、アスベスト、塀、庭木、地中埋設物などで変わります。
解体見積りで確認する項目
電話の説明だけで決めず、見積書や契約書を残します。「今すぐ契約しないと危険」「補助金が必ず使える」などと急がされた時は、その場で契約せず、札幌市の公式条件も確認してください。
- 現地確認だけか、作業も含むか
- 写真報告の枚数と方法
- 室内へ入るか、外周だけか
- 鍵の保管方法
- 緊急対応の有無
- 交通費や出張費
- 追加料金が発生する条件
- 契約期間と解約方法
- 損害が起きた時の対応
- 再委託の有無
遠方に住んでいる場合、空き家管理、除雪、草刈り、家財整理、解体などを事業者へ依頼することがあります。一社だけで即決せず、作業範囲と料金を比較します。
管理や修繕を業者へ頼む前の確認
親の口座から支払う場合も、本人の意思や権限を確認せず、家族が自由に使ってよいとは限りません。判断が難しい場合は専門家へ相談してください。
- 支払日
- 支払った人
- 作業や契約の内容
- 支払先
- 金額
- 領収書や請求書
- 兄弟姉妹で決めた負担割合
- 次回支払い予定
空き家管理を一人へ任せると、お金と作業の両方が見えにくくなります。立て替えた費用は、領収書と用途を残します。
家族で費用を分担する時の記録
毎月の費用と年に一度の費用を分けます。突発的な修繕に備える金額も考えておくと、兄弟姉妹の間で負担を話し合いやすくなります。
- 固定資産税と都市計画税
- 火災保険や地震保険
- 最低限残す電気、水道、通信費
- 除雪、排雪、雪下ろし
- 草刈り、庭木の剪定
- 室内清掃と換気
- 修繕費
- 管理事業者への委託費
- 家族が訪問する交通費
- 家財整理やごみ処分
誰も住んでいなくても、空き家には費用がかかります。売却するか維持するかを考える時は、感情だけでなく年間総額を確認します。
空き家の年間費用を見えるようにする
点検する人の安全を優先し、屋根へ上がる作業や高所の雪下ろしを家族だけで行わないようにしてください。
- 屋根や軒先の積雪と落雪
- 道路や隣地へ雪が出ていないか
- 玄関や避難経路が雪で塞がれていないか
- 水道や設備の凍結
- 雪で塀や物置が変形していないか
- 除雪後の写真報告
冬に確認すること
- 冬前の屋根、外壁、窓の状態
- 水抜きや暖房停止の手順
- 除雪を依頼する相手
- 落ち葉による排水口の詰まり
- 冬季も残す電気契約
- 緊急時に現地へ行く人
秋に確認すること
- 草木が道路や隣地へ出ていないか
- 害虫や小動物の侵入
- 室内の高温や換気不足
- 台風や強風前の飛散物
- 排水口や雨どいの詰まり
- 不法投棄や無断侵入の跡
夏に確認すること
- 雪解け後の雨漏りや外壁の傷み
- 屋根、軒、雨どいの変形
- 雪の重みで傾いた物置や塀
- 敷地内に残ったごみ
- 庭木や雑草の状態
- 室内の湿気、カビ、異臭
春に確認すること
空き家管理は毎月同じ作業ではありません。札幌では季節によって優先する場所が変わります。訪問できない月がある場合は、現地確認を依頼する人や事業者と年間予定を共有します。
札幌の空き家を季節ごとに確認する
札幌市と国の公式情報
関連する確認手順
空き家管理だけでなく、施設入居前の介護相談や親の契約整理も同時に必要になる場合があります。
札幌市の親と実家に関する確認
まとめ
札幌市で親が施設へ入り、実家が空き家になる時は、片付けや売却より先に、鍵、食品、郵便物、公共料金、保険、税金、冬季管理を確認します。
札幌の空き家は、積雪、落雪、水道凍結、除雪など冬特有の管理も必要です。遠方の家族だけで抱えず、現地確認をする人と緊急連絡の方法を決めてください。
売却、賃貸、維持、解体は、所有関係、親の意思、家族の意見、年間費用を整理してから判断します。相談先が分からない場合は、札幌市の空き家対策窓口へ最新情報を確認してください。
