「Amazonアカウントを一時停止しました」「お支払い方法を更新してください」「24時間以内に確認しないと注文をキャンセルします」といったメールが届いても、本文のボタンからログインしないでください。Amazonを利用した直後や荷物を待っている時に届くこともありますが、実際の注文と関係があるとは限りません。
確認するときはメールを閉じ、普段使っているAmazonショッピングアプリ、または自分で開いたAmazon公式サイトから注文履歴とアカウントの状態を見ます。メールに表示された差出人名やAmazonのロゴだけでは、本物かどうかを判断できません。
先に結論
- メール本文の「確認する」「支払い方法を更新」ボタンは押さない
- 記載された電話番号へ電話しない
- Amazonアプリを自分で開いて注文履歴を確認する
- 入力してしまった場合は、入力した情報ごとに対処する
- まず確認するのはメールではなくAmazonアプリ
- 「アカウント停止」と書かれていてもメール内で解除しない
- 「お支払い方法の確認」は対象の注文から調べる
- 差出人名がAmazonでも本物とは限らない
- リンク先は表示文字ではなく実際のURLで決まる
- 文面に個人名や注文情報があっても信用しきらない
- よくある件名と、急がせる言葉の読み方
- 注文履歴にない請求はカード明細も分けて確認する
- リンクを開いただけで、何も入力していない場合
- Amazonのパスワードを入力した場合
- カード番号やセキュリティコードを入力した場合
- 電話した、送金した、アプリを入れた場合
- 家族が操作した可能性があるときの確認
- メールを削除する前に残しておく情報
- よくある質問
- 公式画面から確認する場所
まず確認するのはメールではなくAmazonアプリ
Amazonの注文や支払いに問題があるように見えても、メールのリンクを使って確かめる必要はありません。スマートフォンのホーム画面からAmazonショッピングアプリを開くか、ブラウザのブックマークやアドレス入力からAmazon公式サイトへ移動します。
公式画面を開いたら、注文履歴にメールと一致する注文があるか、支払い方法の変更を求める表示が実際に出ているかを確認します。該当する注文が見当たらず、アカウントも普通に利用できるなら、メールの指示に従う理由はありません。
家族とAmazonアカウントやクレジットカードを共有している場合は、自分の注文履歴だけで判断せず、家族が別のアカウントで購入していないかも確認します。ただし、確認のためにメールのリンクを家族へ転送して押してもらうことは避けてください。
| メールに書かれている内容 | 安全な確認場所 | その場でしないこと |
|---|---|---|
| 注文が保留、キャンセル予定 | Amazonアプリの注文履歴 | メールの注文確認ボタンを押す |
| カードが承認されない | 対象注文の支払い状況 | メールの画面へカード番号を入力する |
| アカウントを停止した | 自分で開いたAmazon公式サイト | メールに返信して本人確認する |
| 不審な注文を検出した | 注文履歴とメッセージセンター | 記載された番号へ慌てて電話する |
「アカウント停止」と書かれていてもメール内で解除しない
偽メールでは、不安を強くするために「一時停止」「凍結」「永久ロック」「会員資格を失う」などの言葉が使われます。さらに「本日中」「24時間以内」「今すぐ確認」と期限を付け、落ち着いて別の画面から調べる時間を与えないようにします。
本当にアカウントへ問題が起きている場合でも、受信したメールのボタンから手続きを始める必要はありません。いつも使っているアプリを直接開き、そこに表示される案内を確認します。アプリへ普段どおり入れて、注文履歴やアカウントサービスも開けるなら、少なくともメールに書かれた「完全に利用できない」という説明とは食い違います。
ただし、アプリへ入れたことだけでメールが本物または偽物だと断定するのではなく、注文履歴、支払い状況、公式画面の通知を組み合わせて判断します。メールの一部分だけを見て結論を急がないことが大切です。
「お支払い方法の確認」は対象の注文から調べる
カードの有効期限切れ、利用上限、カード会社による承認保留などで、本物の注文に支払い上の問題が起きることはあります。しかし、その可能性があることと、届いたメールのリンクが安全であることは別の話です。
Amazonアプリの注文履歴を開き、メールに書かれた商品名、注文日、金額と一致する注文があるかを見ます。注文番号が書かれていても、それだけでは信用できません。偽メール側がもっともらしい番号を自由に表示できるからです。
一致する注文があり、Amazonの公式画面でも支払い方法の変更が必要と表示された場合だけ、その公式画面の中から手続きを進めます。メール側のボタンへ戻る必要はありません。注文がない場合は、カード情報を「念のため再登録」しないでください。
差出人名がAmazonでも本物とは限らない
受信一覧に表示される「Amazon」「Amazon.co.jp」「Amazonカスタマーサービス」という名前は、送信者が自由に設定できる表示名です。見るべきなのは表示名だけではなく、実際の送信元メールアドレス、返信先、本文のリンク先です。
もっとも、本物らしいドメインに見える文字列が含まれていても安心はできません。たとえば、amazonという単語がサブドメインやURLの途中に入っているだけで、実際の管理者がAmazonではない場合があります。文字が一つ置き換えられていたり、末尾に別の国名や意味のない文字列が続いていたりすることもあります。
送信元アドレスの確認は手掛かりになりますが、スマートフォンでは全体が省略されることがあります。アドレスを細かく見分ける自信がなくても、メールを閉じて公式アプリから確認する方法なら同じ問題を避けられます。
リンク先は表示文字ではなく実際のURLで決まる
本文に「amazon.co.jp」と書かれていても、押した時に別のサイトへ移動するよう設定できます。「アカウントを確認」「注文をキャンセル」と書かれたボタンも、見た目だけでは行き先が分かりません。
パソコンではリンクへマウスポインターを重ねると行き先が表示される場合があります。スマートフォンでは長押しでURLが見える場合がありますが、操作を誤ると開いてしまうため、無理に調査する必要はありません。怪しいURLを開いて安全性を試すのではなく、最初から公式アプリへ移動するほうが確実です。
短縮URL、数字だけのドメイン、無関係な単語が並ぶアドレス、途中にamazonの文字を含むだけのアドレスには特に注意します。HTTPSの鍵マークが表示されても、そのサイトがAmazonの管理下にある証明にはなりません。HTTPSは通信が暗号化されていることを示すもので、運営者の正当性を保証する印ではないためです。
文面に個人名や注文情報があっても信用しきらない
名前が書かれていない不自然なメールは疑う材料になりますが、自分の氏名が入っているから本物とも限りません。氏名、メールアドレス、過去に利用したサービスなどの情報が、別の場所から知られている可能性があるからです。
「最近Amazonで買い物をした」「ちょうど荷物を待っている」という状況も、メールの正しさを証明しません。Amazonを日常的に利用する人は多く、送信者が大量に送れば、偶然注文直後の人へ届くことがあります。
商品名や金額まで書かれている場合は、Amazonアプリの注文履歴と一項目ずつ照合します。注文番号だけ合っている、金額だけ近いという状態では手続きを始めず、公式画面に同じ問題が表示されているかを確認してください。
よくある件名と、急がせる言葉の読み方
Amazonを装うメールは一つの決まった文章だけではありません。同じ目的でも、注文、会員資格、Prime、カード、不正アクセスなど入口を変えて送られます。次のような件名や本文が届いたときは、書かれた期限より確認経路を優先します。
| よくある表現 | 狙いとして考えられるもの | 確認方法 |
|---|---|---|
| アカウントを一時停止しました | ログイン情報の入力 | Amazonアプリを直接開く |
| お支払い方法を更新してください | カード情報の入力 | 注文履歴の対象注文を見る |
| 身に覚えのない注文があります | 取消ボタンや電話へ誘導 | 公式の注文履歴とカード明細を見る |
| Prime会員資格が失効します | 会員情報やカード情報の入力 | 公式画面の会員設定を見る |
| 返金を受け取れます | 返金先として口座やカードを入力させる | 対象注文の返品・返金状況を見る |
| 確認しないと法的措置を取ります | 恐怖で即時操作させる | 操作せず公式窓口から確認する |
日本語が自然かどうかだけで見分けるのも難しくなっています。誤字がなく、企業のロゴや注意書きが整っていても、確認経路がメール内のリンクしか用意されていないなら、そのリンクを使わずに調べます。
注文履歴にない請求はカード明細も分けて確認する
メールには不審な注文があると書かれているのに、Amazonの注文履歴には何もない場合があります。そのときはメールの「注文を取り消す」ボタンを押さず、カード会社の公式アプリや会員ページから実際の利用明細を確認します。
カード明細にも該当する利用がなければ、偽の注文を見せてログイン情報やカード番号を入力させるためのメールだった可能性が高くなります。一方、カード明細に利用があり、Amazonの注文履歴にない場合は、家族の別アカウント、別のAmazonアカウント、デジタルサービスなども切り分けます。
それでも分からない請求が残る場合は、メールに記載された連絡先ではなく、カード本体の裏面やカード会社の公式アプリに載っている窓口へ相談します。銀行の利用停止を装うSMSについては、銀行「口座を一時利用停止」「不正アクセスを検知」のSMSも確認できます。
リンクを開いただけで、何も入力していない場合
リンクを開いただけで、ID、パスワード、カード番号、認証コードなどを入力しておらず、アプリやファイルも入れていない場合は、まず画面を閉じます。そのページから通知の許可、プロファイルの追加、アプリのインストールなどを求められても許可しません。
ブラウザの履歴やダウンロード履歴を見て、意図しないファイルが保存されていないか確認します。ブラウザに「パスワードを保存しますか」と表示されただけで入力していないなら、保存しないを選びます。怪しいページをもう一度開いて確認する必要はありません。
その後はAmazonアプリを直接開き、注文履歴とアカウントの状態を確認します。リンクを押した後の対応全体は、怪しいリンクを押してしまった時の対処で、入力やダウンロードの有無ごとに確認できます。
Amazonのパスワードを入力した場合
偽画面へAmazonのメールアドレスとパスワードを入力した場合は、Amazon公式アプリまたは自分で開いた公式サイトからパスワードを変更します。偽画面へ戻って変更するのではありません。
同じパスワードをメール、通販、SNSなど別のサービスでも使っている場合は、それぞれ異なるパスワードへ変更します。特にAmazonの登録メールアドレスへ入られると、パスワード再設定メールまで見られる可能性があるため、メールアカウントのパスワードとログイン履歴も確認します。
Amazonの注文履歴、配送先住所、支払い方法、ギフトカード残高を確認し、覚えのない変更や注文がないかを見ます。利用できる場合は2段階認証も設定します。すでにログインできない、登録メールアドレスを変更された疑いがある場合は、検索で見つけた番号ではなくAmazon公式サイトやアプリのカスタマーサービスから相談してください。
カード番号やセキュリティコードを入力した場合
カード番号、有効期限、名義、セキュリティコードを入力した場合は、請求がまだ出ていなくてもカード会社へ連絡します。連絡先は偽メールや偽画面に表示された番号ではなく、カード裏面、カード会社の公式アプリ、正規の会員ページで確認します。
カード会社によって、利用停止、カード番号の変更、利用通知の設定、本人確認など必要な対応は異なります。「まだ不正利用されていないから様子を見る」と自己判断せず、何をどこまで入力したかを伝えて指示を受けます。
ワンタイムパスワードや本人認証コードも入力した場合は、その事実を必ず伝えます。認証コードは本人確認のための情報なので、カード番号だけを入力した場合とは状況が異なります。利用明細は一度見て終わりにせず、その後も覚えのない請求がないか確認してください。
電話した、送金した、アプリを入れた場合
メールに書かれた番号へ電話すると、「返金する」「不正注文を取り消す」「安全確認をする」などと言われ、画面共有アプリや遠隔操作アプリの導入を求められることがあります。Amazon公式の注意喚起では、カスタマーサービスへつなぐためにソフトウェアのダウンロードやインストールを求めることはないと案内されています。
遠隔操作アプリを入れた場合は相手との通話や操作を終了し、端末をネットワークから切り離します。アプリを削除するだけでなく、アクセシビリティ、端末管理、画面共有など強い権限を許可していないかも確認します。銀行アプリやカード画面を相手に見せた場合は、金融機関にも状況を伝えます。
銀行振込、電子マネー、ギフトカード番号の送信まで行った場合は、利用した金融機関やサービスの正規窓口へ早めに連絡します。相手から「取り戻すために追加送金が必要」と言われても応じないでください。被害や不安がある場合は、警察相談専用電話の「#9110」や消費者ホットラインの「188」への相談も検討します。
家族が操作した可能性があるときの確認
家族のスマートフォンへ届いたメールの場合、「偽物だから消して」で終わらせると、すでにどこまで操作したのか分からないことがあります。責める前に、リンクを押したか、何を入力したか、アプリを入れたか、電話や支払いをしたかを順番に確認します。
家族がAmazonを使っていないと思っていても、過去に作ったアカウント、Prime Video、Kindle、家族が登録を手伝ったアカウントが残っている場合があります。メールのリンクではなく、本人が普段使うAmazonアプリや公式サイトから確認します。
カードを家族で共有している場合は、誰のAmazonアカウントから使われたかも分けて確認します。配送先住所の確認を求める別の手口については、「配送先住所の確認が必要です」のメールも参考になります。
メールを削除する前に残しておく情報
何も入力しておらず、単に不審なメールを受け取っただけなら、リンクを押さずに迷惑メールとして処理できます。すでに入力、電話、支払いをした場合は、相談や確認に必要になることがあるため、すぐにすべてを消す前に記録を残します。
- 受信日時と件名
- 実際の送信元メールアドレス
- 本文全体のスクリーンショット
- 開いたURL
- 入力した情報の種類
- 電話した番号と通話時刻
- 支払った金額、方法、時刻
- インストールしたアプリ名
パスワードやカード番号そのものをメモへ書き写す必要はありません。「Amazonのパスワード」「カード番号と認証コード」のように、入力した情報の種類を記録します。確認前の基本動作は、怪しいSMS・メールのリンクをまだ押していない時でも整理しています。
よくある質問
Amazonを利用した直後に届いたので本物ではありませんか
利用直後に届いたことだけでは判断できません。メールのリンクを使わず、Amazonアプリの注文履歴に同じ注文と案内があるか確認してください。
差出人にAmazon.co.jpと表示されています
表示名は送信者が設定できます。差出人名だけで信用せず、公式アプリから注文とアカウントの状態を確認します。
メールの日本語が自然なら安全ですか
誤字のない自然な文章や、本物に近いロゴを使った偽メールもあります。文章の上手さではなく、メール内のリンクを使わずに確認できるかで行動を決めます。
注文番号が書かれています
番号が書かれているだけでは本物とは判断できません。Amazonアプリの注文履歴に同じ注文番号、商品、金額があるか照合します。
リンクを開きましたが、すぐ閉じました
何も入力せず、ファイルやアプリも入れていないなら、画面を閉じてダウンロード履歴などを確認します。もう一度リンクを開いて調べる必要はありません。
メールがメッセージセンターにありません
判断材料の一つにはなりますが、それだけで断定せず、注文履歴と公式画面の表示も確認します。メール側のボタンからログインしないことが重要です。
公式画面から確認する場所
公式ページを開く場合も、受信メールを経由せず、Amazonアプリや自分で保存したブックマークから移動すると混同を防げます。不審なメールへ返信したり、本文に書かれた電話番号へ連絡したりせず、必要な問い合わせはAmazon公式サイトまたはアプリから行ってください。

